念願の第一回記念定期演奏会
富山プレジールウインドオーケストラ
第一回記念定期演奏会開催
2022年6月12日 第一回記念定期演奏会
富山プレジールウインドオーケストラにとて、念願の演奏会を開催する事が出来ました。
2018年に結成以来、本格的な活動を開始してからもうすでに3年の月日が流れ、おととしと昨年と演奏会の計画はあったもののコロナ禍により延期再延期となっていました。ここまでようやくこれたのも、団員の力、学生・社会人の団員の想いを後押ししてくれ快く練習に送り出してくれたご家族、職場の理解があってこそ実現したのだと思います。
朝からどんよりとした曇り空で、少し天気が心配の中、朝からリハーサルを行いました。社会人吹奏楽団は練習時間も限られ、全員が集まってリハーサル出来る数少ない時間です。本来ならば、重要な演奏点や確認事項をチェックし軽く流すところですが、やはり第一回という事もあり、まるでもう本番なの!?あんたら大丈夫ながけ!?という勢いでした。
本当に、みんなこの瞬間が待ち遠しかったんだなぁ。さてさて、本番はというと・・・・・・
記念すべき第一回のスペシャルゲストは、当団のスペシャルアドバイザーに就任して頂いている、東京佼成ウインドオーケストラのサクソフォン奏者の松井宏幸さんです。松井先生は、富山県の多くの学生の指導にも長年当たられ、数多くの学生奏者を育成し育て上げて来られました。その教え子達も一緒にステージに上がり、そしてたくさん来場してくれました。
松井先生の甘い魅惑のサウンドと超絶テクニックは、観客のみならず一緒にプレイしている団員をも魅了し、うっとりとし過ぎて吹くのも忘れ入りのタイミングを逃す団員があちこちで見られました。楽譜も指揮も見ず困ったもんですよ…はい。
今回は、内田祥子さん作曲のサクソフォンアンサンブル曲「ブルー・バケーション」の吹奏楽編成アレンジ版の初演をさせて頂きました。
松井先生と団員4人によるラテン・ボサノバ風味満載のメロディックでテクニカルな曲です。そのサクソフォンメンバーの中の一人は、数日前から故障状態。息を吸うだけで胸に激痛が走る状態でアンサンブルとソロを吹き切っていました。
いや、あっぱれ!演奏会は色々なトラブルもつきものですねぇ。
そしてもう一人のゲスト。富山県高岡市出身の作曲・編曲家である「山口景子」さんです。指揮者をはじめ、団員の中には学生時代の同級生たちが数名在籍しています。記念すべき第一回の演奏会に華を添えて頂くために、おととしからプレジールのテーマ曲の作曲をお願いしていました。
作曲してもらったのならついでじゃん!自作自演でいいがでないけ!という軽いノリで一緒にステージに乗って頂きました。担当の楽器はユーフォニアム。
最初から最後まで仲間とのステージを楽しんで頂きましたが、皆の前に現れたのは本番前日。「あんたなんでそんなに簡単に吹けるがけ!」と驚愕するメンバー達。
二部のオープニングは、山口さん作曲の序曲「Au Plaisir」です。Plaisirとは日本語で「喜び」。軽快なファンファーレから始まるこの曲は、何かが始まるワクワクドキドキ!とした気持ちを表現した曲です。軽快なマーチと躍動するメロディーが聴き応えお腹一杯。
ステージでの山口さんを紹介するコーナーでは、サプライズで同級生に登場して頂きました。突然の友人たちとの再会に、山口さんも同級生さんも喜び涙。友人たちの再会に喜び、仲間との演奏に喜び、音楽が出来る些細な瞬間に感謝と喜び。
そんな表現にぴったりの曲でした。
初めての演奏会で久しぶりのステージ。
やはり本番ですね。リハーサルではリラックスしていた団員達も緊張していました。しかし、徐々に緊張は取れて行き、演奏できる楽しさ喜びが溢れていました。富山プレジールウインドオーケストラにとって念願の演奏会に大満足です。
一部では、吹奏楽の名曲「オセロ」と「大阪俗謡による幻想曲」など大曲を演奏し、「カーニバル」で松井先生登場。ああ、素晴らしい音色。ああ、耳にもとまらぬ早業技巧。
二部では、山口さん作曲のプレジール委嘱作品「オー・プレジール」に始まり、内田祥子さんの「熊蜂の飛行・闘牛士のマンボ・がちょうのサンバ」での松井先生の超絶テクニックと、サクソフォーンアンサンブルをフィーチャリングした「ブルー・バケーション」を松井先生と共に披露。いやいや聴かせますね。
二部後半では、歌謡曲特集で「栄光の架橋」と「ありがとう」。メンバーのサクソフォーン・フルートソロに酔いしれ、えーい酔った勢いだの「スパニッシュ・フィーバー」。アンコールも実はやっぱり用意してあるから演奏させて下さい!と指揮者から観客の皆さんへ懇願。会場に響き渡るサクソフォーンの薫りの「追憶」、「ゲット・イット・オン」を演奏させて頂きました。
想定以上のご来場を頂き、駐車場に入れず帰られてしまわれたお客様には大変ご迷惑をお掛け致しました。楽しい司会進行をして頂いた「果奈」さん、大勢のお客様、団員のご家族。そしてこの演奏会に向けご協力を頂きました皆様に感謝申し上げます。とにかく、演奏できる喜び、聴いて頂けるだけで感謝です。
記念すべき第一回の演奏会は、団員も観客の方も満足いただける演奏であったのではと思います。
ああ、喜びプレジール。
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