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第二回定期演奏会

2023年11月9日

第二回定期演奏会

​富山プレジールウインドオーケストラ
第二回定期演奏会開催

2023年5月28日 第二回定期演奏会

昨年の第一回定期演奏会から一年、ようやく団員も増え始め開催に至りました。

​ コロナ禍が明け、初めての演奏会という事もあり心配事もたくさんでしたが、団員の結束、団員の想いを後押ししてくれ、快く練習に送り出してくれるご家族、職場の理解があってこそ実現が出来たものと思います。

 昨年の演奏会では、こちらの準備不足から駐車場が足りない事象が発生し、お帰りになられた方も多く、大変ご迷惑をお掛けしたことから今年は万全にと準備しました。しかししかし、もし埋まらなかったらどうするがけ?という心配が昨晩より朝にかけて抜けきらず・・・(笑)

 さてさて、朝からのリハーサルも、社会人吹奏楽団ならではの全員が集まって練習が出来る貴重な時間です。当日のテスト勉強を一生懸命に通学の電車の中で復習しているのと同じ感覚です。

 今回のスペシャルゲストは、当団のスペシャルアドバイザーでもあり、2年連続でアンサンブルコンテスト本大会出場の力となって頂き、おかげ様ですと言っても言い足りないほどご指導を頂きました「荻野昇先生」です。元東京交響楽団の首席トロンボーン奏者で、クラシックからJAZZまで吹きこなすスペシャルプレーヤーです。楽団を定年退職されてからは、社会人吹奏楽団や学生プレーヤーの育成に大活躍されています。恩返しをずっとしたかったのもあり、ようやく演奏会での競演が出来る喜び満載だったのであります。リハでは、荻野先生の甘いサウンドとテクニックに去年同様、うっとりとし吹くのも忘れ、入りのタイミングを逃すいつものパターン。楽譜も指揮も見ず困ったもんですが、いや?いつもじゃん。と。

 

 そしてもう一つのイベントとして、今回は富山県射水市出身で東京芸術大学を今春卒業された若手クラリネット奏者の森みくさんです。たくさん勉強され、地元に帰ってこられたことは大変嬉しく、本当に地元にとっても心強い存在になるのでは思います。さあ、いよいよ本番の幕が上がります。

 オープニングは、今年度のコンクール課題曲の「煌めきの朝」。実は大変練習で苦労した曲でもあるのです。それは曲のテーマにもなっている、朝日を浴び希望に満ち溢れた青年がテーマのような曲でありますでしょ?鳥のさえずりに躍動感ですよ。そして、若さ!(いやんプレジールもう若くないし・・・。)

 今回は、中学生団員も参加。若いフレッシュな団員も大勢いるにはいるのですが、案外、目立つところの奏者が若くない!あー、若さってなんだっけ忘れた・・・。

 

 2曲目は、急遽プログラムに盛り込まれた大曲「ローマの祭り」よりチルチェンセスと主顕祭。いや、お祭り好きも多いけど、いきなりかい!といった感じで練習が始まった曲でもありました。まあ、本番は通れば良いちゃ!で何とか止まらず演奏出来ましたね。今年亡くなられた「土合勝彦先生」への追悼も含まれます。

 

 そしていよいよ、スペシャルゲストの荻野先生の登場です。曲は「リトルカウボーイ」。大草原を躍動するカウボーイの情景をトロンボーンで表現する曲です。色々な場面が奏でられました。会場も魅惑的なトロンボーンの音色とテクニックに魅了されていたのではと、ステージで感じる事が出来ました。

 

 一部最後の曲は、「リフ・ラフ」。直訳すればいろいろな意味のある言葉なのですが、労働階級に浸透したジャズなどのアドリブで使われる色々なリフ(短いフレーズとでも言いましょか)が出てくる曲です。このリフは、ジャズでも自分を表現するテーマの材料となります。労働階級の不満や喜びや自由への色々な言葉の表現の代わりのようなものですよね。きっとそうです。はい。

こんな感じで一部の副テーマ「音楽で表す情景」が完了です。

 二部のオープニングは、森みく先生によるクラリネットの名曲「インマークライナー」。確かドイツ語で段々小さくだったでしょか?文字通り、なんとクラリネットが分解されてどんどん小さくなっていくのに演奏が盛り上がるという、摩訶不思議な曲であります。

 最後はマウスピースだけになってしまうのですが、超絶テクニックが満載でとても楽しい曲でした。それにつられて分解を始める他の楽器の団員が・・・。あんた最初にマウスピース外したら吹けんないけ!んも!
 

 ここからは2部の副題「楽器で奏でる歌謡曲」。まずはYOASOBIメドレーです。

 プレジールの団員はみんな真面目です。練習が終わればちゃんと急いで家路につくのです。夜遊びしません!と、いう意味の曲ではないのですが、ソロの競演から始まるこの曲の演奏はとても楽しいものでした。そして、練習後も夜遊びもせず一生懸命に取り組んだ「フライングゲット」。夜な夜なクネクネぴょんぴょんと何やら始まった時は、あんたらとうとう・・・と、思いきやダンスの練習でした。

 雪が降る時期から始まったダンスの猛特訓。最初はタコダンスですか?からお遊戯会の演目?からのどんどん形になっていくダンスには団員も感心しきりでした。本番では初めての試みのダンス付きサプライズ。楽しんでもらえたでしょうか?

 そして、再び荻野先生に登場してもらい、プレジールのトロンボーンチームとの共演「スイートメモリーズ」。甘い切ないメロディーをスライドに乗せての演奏。若いメンバーで構成されたトロンボーンを後ろで眺める、酸いも甘いも経験してきた団員の遠くを見つめる姿が目に焼き付いて離れませんでした。ああ、色々あったんですねぇ・・・。

 2部最後は「愛をこめて花束を」で締めくくりました。素敵なメロディーで感情豊かに吹けたでしょうか?ああ、なんだかあっという間だったな。まだまだ演奏会続けたいな。と、皆思っていたのではないでしょうか。ああ、自己陶酔。

 

 準備をしておいたアンコールも無事、観客席からのご要望を頂く事が出来、荻野先生ソロの「レイズミ―アップ」が始まりました。過酷な登山では、最後にアタックを掛ける隊員が自らを奮い立たせ押し上げる意味もありますが、チーム全員で押し上げる意味もあると勝手に思っているサミットプッシュという用語があります。この曲も、あなたの力があって、応援があって私はここまで来れた。険しい道を進むことが出来た。そんな内容の歌詞ですよね。

 団員も周りの応援や理解が無いとここまでは来れず、このステージにも立てなかったのではないでしょうか。本当に皆さんに感謝の思いで団員も胸がいっぱいでした。

 締めは、今年度のコンクール課題曲でもある「レトロ」。軽快なドラムのリズムにポップでジャジーなメロディー。楽しい曲です。音楽は楽しくなくっちゃね!

 この演奏会に向け多くのご協力やご支援を頂きました皆様に感謝申し上げます。

 演奏できる喜び、聴いて頂ける喜びでいっぱいです。

演奏イベント

Posted by official